建築物の冷却塔で循環使用する冷却水は、冷却塔での蒸発により成分が濃縮することで、スケールの生成や腐食を引き起こす可能性があります。また、解放式では、レジオネラ属菌を含め、微生物や藻類の増殖が起こり、バイオフィルムが発生しやすい環境になります。
冷却水が菌類で汚染されている場合、冷却塔で蒸発した際に菌類をエアロゾルとして大気中に飛散するために、レジオネラ症を発生する危険性があります。
空調設備等のトラブルを未然に防ぐためには定期的な水質検査が重要となります。また、レジオネラ属菌については「新版レジオネラ症防止指針」(厚生労働省監修)により規制基準が定められております。
当社は、冷凍空調機器用水質ガイドライン(JRA-GL-02-1994)に基づき、冷却水、冷水、温水及び補給水の水質基試検査を行っております。
腐食 | スケール生成 | ||
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基準値項目 | pH (25.0℃) | ○ | ○ |
電気伝導率(mS/m) | ○ | ○ | |
塩化物イオン(mgCl-/L) | ○ | ||
硫酸イオン(mgSO₄-²/L) | ○ | ||
酸消費量(pH4.8)(mgCaCO₃/L) | ○ | ||
全硬度(mgCaCO₃/L) | ○ | ||
カルシウム硬度(mgCaCO₃/L) | ○ | ||
イオン状シリカ(mgSiO₂/L) | ○ | ||
参考項目 | 鉄(mgFe/L) | ○ | ○ |
銅(mgCu/L) | ○ | ||
硫化物イオン(mgS²-/l) | ○ | ||
アンモニウムイオン(mgNH₄+/L) | ○ | ||
残留塩素(mgCl/L) | ○ | ||
遊離炭酸(mgCO₂/L) | ○ | ||
安定度指数 | ○ | ○ |