アスベスト(石綿)は、天然に産する鉱物繊維であり、クリソタイル(白石綿)、クロシドライト(青石綿)、アモサイト(茶石綿)、アンソフィライト、トレモライト、アクチノライトの6種類があり、耐熱性、耐薬品性、耐摩耗性、絶縁性等の特性が優れているため、多くは建材製品として利用されてきました。
空気中に浮遊するアスベストを吸入することで石綿肺、肺がん、悪性中皮腫等を発生するとされており、「労働安全衛生法」、「石綿障害予防規則」、「大気汚染防止法」、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」、「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」等で厳しく規制されております。
当社は、石綿障害予防規則における「石綿等を取扱い、もしくは試験研究のため製造する屋内作業場」の空気中における濃度測定、ビル等の室内環境の調査、石綿の除去工事等に伴う敷地境界の測定等、大気中の石綿の調査及び測定を行う他、石綿含有建材等の分析、石綿の除去工事の現場測定に対応しています。
大気汚染防止法では、工場や事業場で製造等で石綿を発生する施設(特定粉じん発生施設)及び、石綿が使用されている建築物の解体、改造又は補修等の作業(特定粉じん排出作業)が規制対象となっております。
建物の解体工事の受注者は、石綿の有無について調査を実施し、発注者に書面で報告する義務があります。
石綿則36条において、「石綿に係る屋内作業場について、6月以内ごと に1回、定期に、石綿の空気中における濃度を測定しなければならない。」とされています。